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1985
2011年 03月 16日
チェルノブイリの事故のとき、僕は大学二年生。今に比べるとまだ純粋で多感でそして余るほどの時間があった時期。
住んでいた青森県では、六ヶ所村の原燃サイクルや東通村の原発のことで、推進派と反対派の戦いの真っ最中。 少ししてから、例のRCの『COVERS』発売中止事件もありました。ある日 朝刊を眺めていたら唐突に「素晴らしすぎて発売できません」とかいう文句が目に飛び込んできました。TV欄の裏あたりだったかな? これはショックでしたね。更に数年後の宮沢りえの『Santa‐Fe』の朝刊広告もショッキングでしたけど、まあとにかく ビックリしました。 でも、何よりショッキングだったのは、広瀬隆の『危険な話』。 荒唐無稽な感じも受けつつ、でもリアリティがあるな と。純粋で多感だった僕は直感的にそう感じました。 で、余るほど時間があったので、色々と新聞や書籍を漁ってみました。漁るったって、まだネットも無いし田舎だしお金も無いので たかが知れてましたけど。それでもたかが知れている中でさえ、たくさんのことが分かって来ました。 その最たるものは、「メディアが発信するものが真実とは限らない」ということですね。「知らずに誤ったことを書いてしまう」のではなく、「知っていてウソを書く」あるいは「隠し事をする」という意味です。モチロン。 特に六ヶ所村に関わることでは、地元の『東奥日報』『陸奥新報』や『読売』『朝日』という全国紙で、みんな内容が違うんですよ。同じ出来事を伝えるのにも。それは その出来事に対する解釈や価値観が違うというのではなく、極端な話、白く見える物があって、それを指差して「黒」だと言う者もいれば「無色透明」だと言う者もいたり、「白」だと言う者もいれば完全無視して記事にしない者もいたり。 (しつこいですが)純粋だった僕には これまたショッキングでしたよ。ハイ。 その頃に形成されつつあった僕の思考ベースは、今も変わっておりません。 当然 原子力産業に関しては100%反対です。たくさんの署名もして来ました。募金もしました。でも、もっともっと声を大きくして反対を表現し続けるべきだったかと少し悔やんでいます。 休日の今日、20数年振りに『危険な話』を開いて斜め読みしました。半分、読むのはイヤだなと思いながら。 ・・・・・。読み直して、良かったのだろうか? あ、念のため、タイトルはブルー・ハーツです。(チェルノブイリは1986年ですよね)
by janometei
| 2011-03-16 22:51
| 蛇乃目亭notes
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