AMATERAS GUMBO
rumba.exblog.jp

STREET CORNER
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
カテゴリ
友人達のメロディー
いつかは僕も
先日、かつての仕事仲間がオープンさせたお店に お祝いを持って行って来ました。
とある町の小さなカジュアルショップです。
築70年という建物を借り、二階を住居に構え、一階をショップに大改装。

10坪にも満たない売り場は、何もかもが手作り。自分達でペンキを塗り、ホームセンターで買った壁紙を自分達で貼り、インターネットで探しあてた格安のインテリア照明を取り付け、父親の実家の物置から古い戸棚や本箱を持って来て什器に仕立て上げました。
フィッティングルームとレジカウンターは大工の友達に「倉庫にあった資材を(内緒で)使って」タダで作ってもらい、外看板は同じ友達が材料を(内緒で)調達してくれたのを使って自分達で作り、看板の周りの外壁は外装屋の友達に「職場に置いてあった材料を(内緒で)持って来て」タダで工事してもらい、ついでに看板の設置とシャッターのペンキ塗りもしてもらっていました。(もちろん全部タダ)

置いてある商品はメーカーや問屋から買い付けたものがほとんどで、僕には見慣れたようなものばかりなのですが、中には「あ、これカワイイね」とか「お?これ何?面白いね」と思うものがあります。全部雑貨なんですが、それはどれもこれも複数の友達の手作り品。みんなセミプロらしいのですが、ガラス細工の置き物・簪(かんざし)・ポーチ・レースの編み物・財布・ペンケース...等々。作っているのは同年代の30前後の女性なので、ターゲット客層にはジャストミートで、やはり売れ行きも良いとのこと。

店内のBGMは、iPodをアンプに繋いで流していました。有線でもなくチェンジャー付きのCDでもなく。この手のシリコンプレーヤーを使うのが、場所もとらず手間も掛からず電気も食わず、とっても合理的なんですねえ。今回初めてわかりました。




これは本人にも言ったのですが、僕は前職に就いたままだったら、恐らく「お店を出す」ということには猛反対したと思います。「カジュアルショップなんてやめろ。そんなハイリスク・ローリターンなことはするな。目を覚ませ。現実を見ろ」とか言って。
だけど、畑は違えども自分自身も独立を目指している今ならば、心の底から応援してしまいます。「頑張れ。苦しい時もあるだろうけど、負けるな。どんなことがあっても応援するから」と、本心で言えちゃったりなんかして。

現実的には やはり大変だと思います。ギリギリ食えるか食えないかという状態が続くかもしれません。でも、本人がそれでイイって言うんなら、それでイイよなあ。
「特別贅沢なことをしたいとは思わない。普通に食べて生活できれば満足。休みも週に一回、自分をリセットできればそれで充分。後は盆と正月に2~3日あれば。そして何年かに一度くらい、2泊3日の小旅行ができれば最高!」
「つまらない思いや不条理なストレスを抱えて仕事をしたり、納得できない環境で仕事をするよりは、苦しくても全部自分自身の責任でやっていく方が、何よりしあわせ」
「お客さんと一対一の関係を作るのが楽しい」
なんて言ってました。なんだ、僕とおんなじじゃん。



このお店を見て、話しをして、妙に嬉しい気持ちが湧き上がっていました。それは「自分のお店を持つという夢を実現した」姿を目の前にしたから、達成感と充実感と不安と希望と責任感なんかが感じられたから、そう思っていました。でも、どうもそんなのとは少し違う感覚なんですよねえ。
それが何なのか自分でもわからないまま家に帰り、そして夜、ふとした瞬間にわかりました。
「そのお店には、そいつの人生全てが詰まっている」、そんな風に感じたからだったのです。手作りの売り場・手作りの商品の中に、30余年の人間関係を含めた全財産が詰まっている。言ってみれば「人生そのもの」なお店だったのです。大袈裟でもなんでもなく。



やつに会うのは二年振りでしたが、とっても素晴らしいひとときでした。
大きな勇気をもらいました。独立する際のヒントももらいました。
あがとりい。



そういえば、僕が当時発売されたばかりで入手困難だったiPod-miniを買って、すぐに自慢した相手がこいつでした。そして僕が自慢した半年後に、最新のiPodを買って自慢返しをされたのです。
いつか僕も自分の治療院を出して、お祝いを持って来させなきゃ。
[PR]
by janometei | 2007-09-11 21:39 | 蛇乃目亭notes